失恋は、人生を豊かにする。

失恋したとき。

心が辛くて、痛くて、苦しくてどうしようもない。

ただ、痛みを紛らわせようと、お酒に頼ったり、誰かと無性に話したくなる。

どうしてこんな苦しい思いをしなければならないのかと、この世界が嫌になり、

恋愛に対して前向きになれなくなる時もある。

 

それでも大丈夫。

そうやってどうしようもなく苦しんで、深く傷ついた経験のある人は、その先の人生を豊かできる。

私はそう考えています。

この記事のテーマは、「失恋は、人生を豊かにする」です。

辛いとき、その気持ちが、あなたの人生にとって決してマイナスではないことを、

少しでも分かって欲しくて。

傷ついた心に寄り添えますように。

 

今、何を感じていますか?

今、何を感じていますか?

 

素直に自分の内側を探ってみて下さい。

悲しいでもいい。辛いでも大丈夫。

ネガティブな感情だってまったく構わない。

感情自体に善悪はありません。

今感じていること、それを素直に受け入れてみましょう。

 

ヒントは、五感を意識することです。

ご飯や、お菓子を食べたとき、どんな味がしますか?

どんな食感ですか?それは好きですか?

 

例えば音を意識してみるのもいいでしょう。

外から聞こえる自動車の音。

人の話し声、ラジオから聞こえる音楽。

それらを聞いて、どう感じますか?

 

触り心地でも大丈夫。

コップの持ち手、本の表紙、パソコンのキーボード、ぬいぐるみ。

どんな触り心地が好きですか?何を心地よく感じますか?

 

そうやって、「今、自分が何を感じているか」に敏感になってみましょう。

痛み。悲しみ、苦しみ、そして辛さ。

感情の輪郭をちょっとづつはっきりさせると、

今の自分に焦点を当てることができます

 

 

悲しみは「過去」からやってくる

失恋したとき、頭の中は過去で溢れています

楽しかった思い出、悲しかった出来事、二人で見た景色、一緒に出かけた場所。

一緒に食べた料理、ケンカしたこと、その人の仕草や匂い。

いろんな過去が頭を埋め尽くします。

 

そして後悔が押し寄せる。

 

どうしてあんなこと言ってしまったんだろう。

なんであんなことしちゃったんだろう。

どうして気付けなかったんだろう。

なんでダメになってしまったんだろう。

どこで間違ったんだろう。

 

過去が、今の自分を苦しめる。

そして、これからの未来までも奪おうとしてくるのです。

 

でも、過去は過去なんです。

あなたを苦しめるその過去は、残念ながら変えることは出来ません。

どんなに変えたいと願っても、やり直したいと祈っても、過去を変えるチャンスは来ないんです。

 

 

ただ、過去をどう受け止めるかを変えることは出来ます

今、過去はあなたを責めるものかもしれません。

でも、どうか忘れないでください。

 

今を生きているのは「あなた」なんです。

今のあなたは、過去でも未来でもありません。

 

だからどうか、過去に「今」を奪われないで下さい。

悲しみをぶつけようとしてくる過去のあなたは、今のあなたではないのですから。

 

 

素直に言葉にしてみる

言葉にすると、自分の感情に形をつけることができます。

それが悲しみでも、苦しみでも、不安や怒りであったとしても、

その感情がなんなのか、よく分からないまま過ごすのは一番辛いことです。

 

だから、言葉にしてみましょう

 

それがどんなにネガティブなものでも、惨めなものでも大丈夫。

それを責める人はいません。

文字にしてもいいです。

言葉にして、書いてみたっていい。

 

そうやって、自分の感情を見つめてみて下さい。

強い感情って、エネルギーを使うんです。

だから、長続きしないんです

 

ただ、過去にとらわれ、今の自分を責め続けていると、それは悲しみにエネルギーを与えていることになります。

だからこそ、言葉にしましょう。

素直に、自分の気持ちを吐き出してみましょう。

誰かに話しても、独り言でも大丈夫です。

ゆっくり、やってみましょう。

 

 

ネガティブな自分と対話する

感情を自覚して、言葉にしてみると、自分を客観的にみることが出来ます。

悲しみ、苦しさ、怒り、寂しさ。

そういう気持ちと向き合うと、私はこう思います。

 

なんだか、子供みたいだ。

 

強い感情って、わがままなんです。

どうしてわかってくれないの?

私の何がいけないの?

一緒にいて欲しいのに。

好きになって欲しいのに。

 

わがままな気持ちって、とっても大切です。

だって、それがあなたの願いだから。

それを抑え込む必要なんてないんです。

 

でも、どうしてもその気持ちが溢れてくる時は、

泣いている子供の自分をイメージしてみて下さい

そして、語りかけてみてください。

辛いね。

苦しいね。

寂しいんだね。って。

 

そうして子供の自分を甘やかしてあげて下さい。

普段わがままを言わない子供。

でも、たまに出るわがままは、むしろあなたらしさです。

だから、悲しみを消す必要も、無理に明るく振舞う必要もありません。

 

自分の中の子供を、精一杯甘やかして、ゆっくり声を聞いてあげて下さい。

そうすれば、あなたはもっと、あなたのことを知ることができるのです。

 

 

ちゃんと傷ついたあなたは魅力的

大人になると、傷つくことを予見して避けるようになってきます。

だから、ちゃんと傷つく機会は減っていくでしょう。

それは大人になったということも出来ますが、

子供の自分に鈍くなったともいえます。

 

ちゃんと傷つくって、意外と難しいんです。

その痛みを感じたくないがために、誤魔化したり、避けたりする道を選びます。

だから、傷ついて辛いときは、

その気持ちをちゃんと見てあげてください

 

その痛みは、あなたをより深く知り、

あなたの本当の願いを知るきっかけになるかもしれません。

そうしたら、あなたの人生は今よりもっと豊かになります。

 

そんなあなたは、間違いなく魅力的です。

誤魔化さず、自分の気持ちと向き合えているのですから。

少しでもあなたの心に寄り添えますように。

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