不安を考える~成長と不安~【心と体の調整師】

今、「不安」を感じていますか?

それは仕事の人間関係かもしれないし、

収入に関することかもしれない。

恋愛のモヤモヤかもしれないし、

両親との関係かもしれません。

 

どんな原因があるにしろ、不安な状態というのはとても辛く、心はいつも落ち着きませんね

不安から、眠れなくなったり、仕事や人間関係に支障をきたすこともあるでしょう。

 

では、不安とは何か?

どんな状態を指し、何が原因で、どうすれば回避もしくは克服できるのか解説していきます。

 

本記事の内容は以下のとおりです。

 

不安とは何か?

 

「不安を説明してください」

そう言われたら、あなたなら何と答えますか?

少し考えてみてください。

どうでしょうか?

当たり前ですが、不安は目に見えません。

手に取ったり、匂いを嗅ぐこともできません。

不安とは、1つの”概念”です。

 

「不安」

漢字を見てみると、安心を否定しています。

人は安心を求めます。

 

太古より生存競争を生き抜いてきた人類にとって、安心が確保された状態が見つかれば、

それを維持しようとするのは当然の反応です。

 

しかし、トラブルや先の見えない状況は、その安心感を奪います。

その時発生する心理状態こそ、不安です。

 

現代社会における不安の問題点

生存競争。

つまり、生きるか死ぬかが常に生活の最優先事項だった時代ならば、その感情は正しく機能したでしょう。

しかし、現代社会においては弊害を生じます。

 

現代を生きる私たちにとって、

「生きる」

そのものを目標に掲げている人はいるでしょうか?

 

病気であったり、さまざまな事情の方を除くと、

恐らく日本ではほとんどゼロに近いでしょう。

さまざまな目標があるとは思います。

「幸せになりたい」

「憧れの職業につきたい」

「あの人と付き合いたい」

「お金持ちになりたい」

どの目標にも共通して言えることは、

 

より良い「生」を謳歌したい!

 

ということです。

生きることは、現代ではもはや前提であって、

私たちは、その先を求めるのです。

 

マズローの欲求5段階説をご存知でしょうか?

それについては詳しい説明は省きますが、

大半の人は、親和欲求承認欲求自己実現の欲求など、

生きることが前提となっている目標を求めます。

それが良い、悪いではありません。

それだけ豊かな時代に生きているということです。

 

では、具体的な問題点を見ていきましょう。

 

問題点① 行動の阻害

先に、人は安心や安全が確保された状況を望む、と記載しました。

現代においてこの性質は問題となりやすい性質です。

 

目標をもって、それに向かって行動するということは、

何かしら、新しい要素を生活や自分自身に取り入れ、

そのぶん、現状から何かをやめたり、捨てる必要があります。

「変化」を起こすんです。

 

この変化ですが、現状、一定の収入があって、

程度の差はあれど生活の基盤が整っているのなら、

それを変えることに、あなたの体と脳はリスクを感じます。

現状に満足していなくとも、安心や安全がある環境を変えることに、強い抵抗感を覚えるのです。

 

このリスクを感じることが、不安へと繋がります。

そしてその不安は、さまざまなリスクを考え、現状を維持しようと働きます。

結果として、あなたの行動を阻害されるのです。

 

例を挙げましょう。

 

今の仕事で生活はしていけるが、

やりがいもないし、給料も低い。

他にやってみたいこともあるから、転職を考えている。

 

転職活動を始めて、いざ面接を受けようと思うと、急に不安が押し寄せる。

転職したとして、

今より良い環境にいけるか分からない。

残業が増えるかもしれない。

職場の人間関係に溶け込めるだろうか。

パワハラやセクハラは大丈夫か。

・・・・・。

 

こんなことを考え出すと、

「今のほうがマシかも…」

という思考から、結果として現状維持を選択してしまう。

 

極端な例かもしれませんが、私は、実際こういう考えで、行動できない日々があり、

モヤモヤとした感情を常に抱えていました。

 

 

問題点② 体への悪影響

 

不安は、身体にも大きな影響を与えます。

先の見えないリスクについて考えるということは、

答えのない計算式をひたすら解いているようなものです

 

答えなんて出ないんです。

なぜならば、不安はリスクから芽生えた感情であり、その目的は答えを導き不安を晴らすものではなく、

安全な現状維持だからです。

 

しかし、目標を「より良い生」に置いている場合、

無意識とあなたの自我との間に矛盾が生じます。

 

その矛盾が強ければ強いほど、体にも影響を及ぼします。

例えば、

不眠であったり、

食欲の減衰、あるいは逆に過食。

免疫力が低下して風邪を引いたり、

不安を紛らわすために散財することもあるでしょう。

ひどくなれば、精神疾患を抱えるかもしれません。

 

それほど、無意識と自我の矛盾は看過できない問題なのです。

 

不安と上手に付き合うには

 

ここまでの文章を読んでいただいて、「不安」に対する考えに変化はあったでしょうか?

別の視点から捉えるヒントはあったでしょうか?

 

ここからは、具代的な付き合い方を考察していきます。

 

まず最初に、

「確実なもの」を求めることを止めましょう。

 

人は、未来に確実なものを求める傾向があります。

確実性をあげるために、下調べをしたり、人に話を聞いたり、勉強したり、訪れたり、

多くの情報を集めるのです。

 

確実なもの=「安全」「安心」に繋がります。

 

しかし、私たちは預言者ではありません。

未来を100%確実なものにするなんて、意味が無いんです。

まして、新たに挑戦しようとしている分野ならなおさら。

 

「未知」は確実性はありません。

しかし、確実性を求めて必死に情報を集めても、結果として行動を起こさなければ、

なんのフィードバックも得られません。

 

それどころか、不安に支配されていた時間だけ、人生の大切な時間が浪費されているのです!

変化は、「未知」からしか起こりません。

 

人生の中で、人に賞賛された場面や、強い達成感を感じた場面はあるでしょうか?

恐らく、あなたの記憶に残る強烈な感動は、緊張や葛藤、迷い、極限の「不安」の中から生まれたものではないでしょうか?

 

「不安」は未知を見つけた証拠。

そこに「変化」があるのです。

 

言い換えれば、「成長」であったり、「進歩」は、「不安」の中行動したからこそ生まれます。

 

あなたの世界は、あなたが作っているものですが、

それは他者から大きな影響を受けます。

 

他者から見た「あなた像」を、あなたは無意識に感じ、そこから逸脱することを恐れるのです。

 

まさに、そこに成長のヒントがあります!

 

成長していけば、あなたの印象は自ずと変化するものです。

「あなた」という人物像も変革するでしょう。

それを、他者のイメージにとらわれ、無意識に言われるがまま現状維持に徹するのか。

 

あるいは、他者のイメージを崩してでも、理想の自分になるため

不安の中、行動を起こすのか。

 

それは、選べるんです。

 

選択肢はあって、無意識に過ごしていれば、脳は安心安全で、楽な方を選びます。

しかし、いつどんなときも、この瞬間でさえ

あなたには選択肢があります!

 

不安も、リスクも、あなたを物理的に拘束しているわけではありません。

あなたがその体を動かすことに、

職場を変えることに、

好きな人をデートに誘うことに、

新しい企画を作り始めることに、

あなたが一歩踏み出すことに、

壁なんて無いんです。

 

行動があなたを作ります。

どんなに素敵な思想や考えをお持ちでも、行動しなければ人には伝わらない。

あなたを作るのは、いつだってあなたの行動なのです。

 

どんなあなたになりたいですか?

そこには、どんな行動が必要ですか?

 

やることが見え、邪魔な選択肢を排除したとき、無意識はようやくあなたの本気に気付きます。

あれだけ抱えていた不安も、行動の中いつの間にか薄れていることに気付くでしょう。

 

この人生の最高の瞬間は、いつだって「今」なんです。

 

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