義肢装具士の適正・向いている人【元義肢装具士から見た】

義肢装具士って興味はあるんだけど、どんな人が向いているんだろう?

自分に適正はあるのかな?

今回は、義肢装具士に向いている人、適正のある人について解説します。

あくまで、必ずしもこの要素をもっていなければ務まらない!というものではなく、

私の体験から、義肢装具士として評価されやすい適正をまとめたものなので、参考にして下さい。

本記事の内容は以下の通りです。

 

義肢装具士の適正【コミュニケーション面】

義肢装具士は、患者様や医師、看護士など、様々な方とコミュニケーションを図ります。

そのコミュニケーションのとり方次第では、仕事の質信頼関係に大きく影響します。

まずは、そのコミュニケーションの対象である、

患者様、医師や他のリハビリ職、そして社内と分けて解説します。

 

 

患者様とのコミュニケーション

患者様から信頼される義肢装具士とは、どんな人物だと思いますか?

 

知識が豊富な人物?技術の高い人物?

それも間違いではありません。

しかし、最も信頼される人物は、

 

コミュニケーションがしっかりとれる人物です。

 

どんなに高い技術があっても、どんなに知識が豊富でも、

患者様に適切な説明ができ、不安を取り除き、心のケアができる人物ほどは信頼されません。

 

患者様が義肢装具士をどこで判断するか、そのポイントは2つあります。

ポイント
  • 話を丁寧に聞いてくれるか
  • 説明が分かりやすいか

 

まず、話を聞くこと。これが非常に大切です。

ただ聞くだけなら簡単かもしれませんが、義肢装具を必要とされる方は傷ついていたり不安を抱えている方が多いです。

そういった方に寄り添うように話しを聞くことは、共感力根気が必要です。

 

また、説明の仕方も重要です。

専門用語を分かりやすく噛み砕き、義肢装具の効果を患者様が正しく理解できるよう説明する必要があります。

相手に正しく伝える力が必要です。

 

 

医師・看護士・リハビリ職とのコミュニケーション

義肢装具士として働く上で、病院で働いている方々に信頼してもらうことは非常に重要です。

そのためには、日頃からコミュニケーションをとる必要があります。

ただ、医師や看護師の方々は、業務中非常に忙しく、なかなかゆっくりと会話をする機会はありません。

だからこそ、短時間の中で、適切に話すこと・聞くべきことを伝える必要があります。

 

患者様への処方を決めるのは医師なので、義肢装具に求められる機能や、製作期限など、確認をとらなければなりません。

それをいちいち聞きに行っては、医師にとっても迷惑ですし、印象を悪くしてしまいます。

短時間の中で必要なことを聞き、さらには提案まで出来れば、徐々に信頼を集めることができます。

そのため、プレゼンテーション能力があると良いです。

 

 

社内でのコミュニケーション

多くの義肢装具製作会社では、製作のみを担当する方々が勤務しています。

その方々とコミュニケーションをとることによって、義肢装具士がイメージした設計を、的確に製品に反映することができます

 

義肢装具は、同じ装具でも機能や仕様が大きく変化します。

また、患者様の状態によっては、様々な制限下で義肢装具を作らなければならない場合もあります。

そんな時、しっかり報告・連絡・相談をすることによって、義肢装具の仕様を決定します。

これが出来ないと、ミスが増えるばかりか、社内での信用も失ってしまうので重要な要素です。

 

 

義肢装具士の適正【製造面】

続いては、製造面での適正について解説します。

どんなモノづくりにも言えることですが、現場で求められるスキルとしては

「速く・正確に」

これに尽きます。

 

ただ、もちろん最初から誰もが速く、正確に製造が出来るわけではありません。

義肢装具は1mm単位で設計されます

冗談でも何でもなく、1mm違えば効果が変わるのです。

つまり、まず始めは正確さが重要です。

速さは慣れれば徐々についていきます。

 

もう1つ重要な要素としては、

「モノづくりを楽しめるかどうか」

これも非常に重要です。

楽しいまでいかなくても、少なくとも苦痛を感じない程度でないと、仕事が辛いものになるでしょう。

義肢装具を作る作業は時間がかかりますし、働き始めたら数も増えます。

1つに集中して時間をかけるわけにはいきません。

考えながら、正確に作っていくには、根気が必要です。

 

 

まとめ

今回は義肢装具士の適正として、いくつかの要素を解説しました。

いかがでしたか?

いろいろと紹介しましたが、最も大切な要素は、

「患者様の心に寄り添うこと」

だと考えています。

技術や知識は、努力次第で後からいくらでもついてきます。

しかし、患者様の喜びを自分のやりがいに変換できなければ、義肢装具士として働く楽しさを、見出すことは出来ないでしょう。

この記事が考えの一助となれば幸いです。

1 個のコメント

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    me asking what theme you’re using? (and don’t mind if I steal it?
    :P)

    I just launched my site –also built in wordpress like yours–
    but the theme slows (!) the site down quite a
    bit.

    In case you have a minute, you can find it by searching
    for “royal cbd” on Google (would appreciate any
    feedback) – it’s still in the works.

    Keep up the good work– and hope you all take care of
    yourself during the coronavirus scare!

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